本学のFD活動の方針と現状に最も参考となる研究と実践を行っている大学を選定し、結果としてアメリカ西海岸を中心とした7大学と1企業、1教育機関を訪問し視察・交流・研修を行った。
得られた成果は、学問的生産性を高めるための教員の授業方法改善や学生による授業評価方法の工夫、また、地域社会への貢献ならびに大学の組織全体の再生などの多様な具体的方策が収集され蓄積されたことにある。同時に、これらの改善策や工夫が、学問の最前線を授業内容として形成していくための手段であることについても理論的な示唆を得、また、ミルズ大学における女子大学の存在理由に基づいたFD等は、本学のこれからのFD活動に有益な指針を提供するものと考えられる。
視察・交流での記録や映像を総合し分析した結果、FDにおける学問研究実践型女子大学モデル、自由と個性のダイナミックモデル、体験基盤型教員学生共同モデル、大学拡張社会連携還元モデル、視野拡大螺旋型モデル、産学協同イノベーションモデルを明示した。
文 責:社会生活環境学専攻 人間行動科学講座 杉峰 英憲
