プログラム (各講演時間には休憩・質問の時間を含みます) |
8月9日(水) |
10:00〜11:30 |
谷口 雅彦 写像を繰り返す |
ある区間からそれ自身への写像を考えます。 正の数全体で定義された2倍するという(正比例の)関数や、実数全体で定義された2次関数などがその典型的な例です。
これらは良く知っている関数ですね。でも、「良く知っている」とはどういうことなのでしょうか?
たとえば、写像を繰り返したときの点の動きはわかりますか。 2倍するという関数や2次関数のなどの、よく知っている(はずの)関数について、このような問題の答(というより、一つの答えかた)を探ってみたいと思います。
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13:00〜14:30 |
片桐 民陽 トポロジーって何だろう?
−一筆書きからロボット工学への応用まで− |
高校までの幾何学では、円や二等辺三角形といったように「長さ」が重要視されています。 ところが現代の幾何学の中には「長さ」を全く考察の対象とはしない研究分野があります。
それは「トポロジー」と呼ばれています。トポロジーの基本的な考え方やその応用についてのお話させていただきたいと思います。 |
14:45〜16:15 |
篠田 正人 場合の数を数える |
1からnまでの1枚ずつのカードの並べ方はn!通りあります。集合{1,2,3,…,n}の部分集合は(空集合を含めて)全部で2のn乗個あります。ではn人を4グループに分ける方法は何通りあるでしょうか? 自然数nをいくつかの自然数の和に分割する方法は何通りあるでしょうか?これらの「場合の数」は、nの値を大きくするときどのように変化するでしょうか?
この講演では、さまざまな「場合の数」を数え、そこにどんな面白い性質が隠れているか、たくさんの具体例を通して紹介したいと思います。
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16:20〜17:00 |
懇談会(自由参加です) |
講師や数学科スタッフと受講者とのささやかな懇談会を行います。その日の講演内容について、また日頃疑問に思っていることなどをざっくばらんにお話しください。
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